フィリピン株取引のための基礎知識

フィリピン証券取引所

フィリピン国内には、日本やアメリカのような証券取引所があります。

Philippines Stock Exchange、 フィリピン証券取引所(PSE)です。

上場企業の株の売買はここで行われています。

上場銘柄数は2021年12月現在、277社あります。

何株から取引できるのか

日本の証券市場では、企業ごとに単元株が決まっています。

一方、PSEでは、株価ごとに取引できる株の単位が決まっています。

Price RangeBoard LotPrice Fluctuation
0.0001 – 0.00991,000,0000.0001
0.01 – 0.049100,0000.001
0.05 – 0.24910,0000.001
0.25 – 0.49510,0000.005
0.50 – 4.991,0000.01
5.00 – 9.991000.01
10.00 – 19.981000.02
20.00 – 49.951000.05
50.00 – 99.95100.05
100 – 199.9100.10
200 – 499.8100.20
500 – 999.5100.50
1,000 – 1,99951.00
2,000 – 4,99852.00
5.000 – above55.00

表中、Price Rangeは株価の範囲、Board Lotは株の取引単位、Price Fluctuationは株価の変動幅を指します。

例えばこの表の一番上の行を見ると、
Price Range : 0.0001-0.0099
Board Lot:1,000,000

と記されています。

これは株価が0.0001~0.0099ペソの範囲にあるとき、最低100万株を買う必要があるということを指します。

一方、一番下の行には、
Price Range : 5,000 – above
Board Lot : 5

と記されています。
これは株価が5,000ペソ以上の範囲では、最低5株以上を買う必要があるということを指します。

では、フィリピン企業の株を買うのに最低いくら必要なのでしょう。

1 ペソ は約 2円 とすると、

一番上のケースでは、

0.0001×1,000,000 = 100 ペソ ≒ 200 円

一番下のケースでは、

5,000×5 = 25,000ペソ ≒ 50,000 円

一番安く買えるケースは

200円

ということになり、200円以上あればPSEに上場する企業の株を買うことができます。

ただし、日本にいながらフィリピン株を買おうとすると、送金時の手数料で1,000円くらいはとられるので、
100 ペソ分だけかってもそのメリットはほとんどないですね。

また、株価が0.0001 ペソというのも現実的ではないように思います。

なお、取引単位以下の端株の取引ができる市場もあるようです。

それはまた別の機会に記します。

フィリピン証券市場の動向を知るには

PSE EDGE」というサイトがあります。

PSE EDGE portal

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